変わることについて
吉本ばななのハードボイルドを読んでいる
その中の一節に
「人は、自分が相手に飽きたから、もしくは自分の意志で、あるいは相手の意志で別れたのだと思い込むものだ。
でも、それは違う。季節が変わるように、時期が終わるのだ。
ただそれだけだ。それは人間の意志ではどうすることもできない。
だから逆を言うと、それが来るその日まで、楽しく過ごすことも可能だ。」
とあった
ああ、確かにその通りだな。と思った
これはだれに対しても言えることで、
大学の入学当初は、手探りで気の合う友人を探していた
気が合うかも、と思って仲良くしていた子も半年もすれば、離れていった
私も他の居場所をみつけて、いつの間にか距離ができるという感じに
留学当時のとても仲良くしていた人でも、今どこで何をしているのか分からない人もいる
もちろん、連絡を取り続けて、たまに合う人も結構いるけれど
2年近く付き合った彼ともいつの間にか距離が出来て、別れた
お互い良い意味で変わって、距離感がつかめなくなってしまったんだと思う
付き合っていた1年弱くらいまでは、どんなに私が彼の心の中に入っていっても、
優しく包み込んでくれたし、私もそれが出来ていた
自分も人も変わる
それはその人を取り囲む環境によって
変わることでマイナスにはならないし、自分は本物の自分というものにほんの少しずつ近づいている気がする
きっと、死ぬ直前が一番”自分”という人間になりきれている
それは完成形になることはないと思うけれど
それを思えば、毎日の心の変化、全てが愛おしく思えてくる
私は大学入学当初に比べれば、大きく変わったと思う
楽しい時は思いっきり笑う、悲しい時は泣く、辛い時は人に頼る
自分の感情に素直に、好きなものには純粋に好き、というふうに生きていたと思う
謙虚さや努力とかの欠片は、全くなかったけれど笑
今は
感情が昔よりは表に出なくなったし、悩みはできるだけ自己解決する
多分、謙虚さも少しは持てるようになったんじゃないかな〜
人とも向き合えるようになった気がしてるし、思ったことをまっすぐ伝えることを意識できるようになった
私と関わってくれた人には、しっかりと感謝もする
でも、好きなものに対して行動を起こすことに臆病になってしまったかも
今、私を取り囲んでくれている人がいて、お互いが助け合ったり、刺激を与え合って生きてるって素敵で、本当に幸せなこと
でも、時期がくれば、また別の人とまた同じサークルが起きる
そうやって、その時に足りないものを補うように周りも変化して、うまく人生ってのは進んでいく〜
自分や人が変わっていくことを恐れずに
毎日を慈しんで生きていこうと思ったのでした