帰り道

ほんとにたまに、

 

 

大学から歩いて家に帰る。1時間半くらいの道のり

 

 

玉川上水をずーっと沿っていけば着く

 

 

玉川上水は個人的に大好きで、玉川に育てられたといってもいいのかも

 

 

小さい時に道を歩いていたものすごく大きい野良カメを玉川に放してしまったことがあって

 

 

数日後にカメを探していますっていう張り紙を

見つけて泣いて謝りに行ったっけ

 

今日は友人と2限終わりに駅前の松屋に寄って

 

 

1.5倍増キムカル丼を食べた

 

 

目的は友人がそこで働いているからおちょくりにいくが7割くらい

 

 

友人が働いているのを一通りみて、ゲラゲラっとくだらない話をして

 

 

歩いて帰るわ、と一緒にいた友人と別れる

 

 

空や木々は春模様で少し冷たい北風がぴゅうっと吹く

 

 

いつもだったらお気に入りの曲を聴きながら帰るんだけど

 

 

気持ちよかったから、今日はイヤホンを外して

 

 

玉川の橋のところを渡ろうとした時に、一人のおじさんが

 

 

手招きしてきた。川の方を指差していたので見てみると

 

 

白い大きなアヒルが隅っこの方で羽を綺麗にしている

 

 

とりとめのない会話を一言二言して

 

 

おじさんはすごく今日はいいことありそうだと言わんばかりに

 

 

満足げに帰って行った

 

 

こうやって見知らぬ人と話す瞬間はすごく新鮮で好き

 

 

日本人って知らない人は敵って見がちなんじゃないかって私は思ってしまっている。

 

 

だから、なんの作為なく誰かと一緒に共有したいものがあったときに

 

 

刹那的にでもこんな風に他人同士が関わっていけたらとても素敵だと思う。

 

 

みんながみんな、変に構えずに自分に正直に生きられたら

 

 

世界中の人間みんなが幸せだろう

 

 

歩き続けていると、細く短い川が玉川上水の反対側にあり

 

 

水は砂埃などのせいで濁っていた

 

 

だけど途中水面が樹に反射してキラキラしていて

 

 

これって人間じゃないのって思ってしまった

 

 

表面上ではキラキラしていてなんの淀みもなさそうなあの人も

 

 

本当はいろんな悩みとか怒りとか、隠してるけど実は性格がめちゃめちゃに悪いとか物凄いエロいとか。

 

 

いろいろあるんだろうな、なんて。意味わからん

 

 

とりあえず今の時期の玉川上水は最高に良い。

 

 

冬に眠っていたものたちがむくむくと起きてきて

 

 

みんな今の季節が1年ぶりにやってきたことを喜んでいるみたい

 

 

こうやって自然を感じてどうこう言えるのは今の自分に余裕がもててるからだな

 

 

私の場合こういう余裕は数時間単位でバイオリズムみたいに波打つから

 

 

今日の帰宅は最高潮だったな

 

 

全く余裕ない時なんて

 

 

なんでこの人左側歩いてんの、チっ

 

 

みたいなことが頭の大半を占めてしまうから

 

 

悲しいね、もっと大きく生きたいもんだ

 

 

なんか書きたいこと忘れたからここまで

 

 

とりあえず今日の昼下がりの帰り道は最高だったということ

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